英語苦手マンがこの3年間やってきたことと、その進捗
何度か英語のエントリーは書いていますが、最近書いていなかったのでちょっとまとめでも。
自分の元々のスペックとしては以下のような感じでした。
- TOEICは500点くらい(学生時代それなりに勉強したにもかかわらず…)
- 文法はひと通り理解している
- リスニングが苦手
- スピーキング×
- 英語なしで生きていこうマン
その後社会人になって英語の必要性に気付き、色々とやってきて、意味があったこと、なかったことがそれぞれあったのでそのご紹介です。
やって良かったこと
シャドーイング
間違いなくこれは意味があったと言えるものがシャドーイングです。
シャドーイングとは、英語音声を流して、その音声を聞きながら同じ言葉を追っかけて喋るというものです。
テキストとしてはこの本を使いました。
- 作者: 門田修平,玉井健
- 出版社/メーカー: コスモピア
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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- テキストを見ながら音声を聞き、追っかけて発音する
- 自然と英文を覚える(1, 2ページなので)
- テキストを見ずに音声を聞き、追っかけて発音する
基本的には上記の3つの手順をひたすら繰り返しました。
これによって伸びたと思う能力は、発音、リスニング、リーディング速度です。
音声を真似して喋るので、当然発音は良くなります。
できる限り音声に似せて発音できるようにします。
人間は、自分で発音できない音は聞き取ることが出来ないとどこかの本で読んだことがあります。
面白いもので、何度も発音することで本当にフレーズが聞き取れるようになりました。
最初はテキストを見ながら発音するのですが、意外とそれだけでも難しいものです。
今まで声を出してリーディングする練習をほとんどやってこなかったというのもあると思いますが、なぜか途中で音声に追いつけなくなります。
その原因を探っていた結果、改行部分で追いつけなくなるということに気づきました。
改行時、つまりページの右端に来たら目線を左端に持ってくる必要がありますが、音声が右端にたどり着いた時点で目線を移動しても間に合いません。
うまく途切れずに発音するためには、少しだけ文章を先読みする必要があります。
具体的には、右端の単語を発音している間に目線は次の行に移っているイメージです。
僕の経験上では、この訓練によってリーディングの速度が上がったと思います。
また、シャドーイングはやっていて結構楽しいです。
単語を覚えたり、長文を読んだりするのはツラくてなかなか続きませんが、英語を発音するというのは実はかなり楽しいです。(英語を発音している自分に酔っている的な感じかもしれませんw)
楽しみながら勉強できるのはとても重要です。
瞬間英作文
こちらもオススメです。 自分の場合、TOEICの点数を上げたいというのもありましたが、海外出張に行きたいという野心もあったので、スピーキングの練習もしなくてはならないと思っていました。
会社のとあるプロジェクトで、いざ英語を話さなくてはならない状況に置かれた際、最初は全然喋れませんでした。
喋ろうとしても語順が日本語と違うため、肯定文以外を話すのが難しいのです。
日本語の場合、例えば否定文を話したかったら最後に「〜ない」と付ければ良いですが、英語の場合は3単語目あたりで「not」を言わなくてはなりません。
疑問文はさらに難しくて、日本語であれば語尾で適当に「〜ですか?」などと聞いておけば良いですが、英語の場合、1単語目で「Do you ~」「Can I ~」などと言わなくてはなりません。
これが最初の壁だなと思いました。
疑問文を話したくても、つい肯定文で始めてしまい、気付いた時にはすでに手遅れということが多々ありました。(まぁ語尾を上げれば伝わりはしますがw)
どの本を見てもこんなこと書いてありません。
英語ができるようになってしまった人はきっとそんな苦労を覚えていないのでしょう。(それか元々話せるかどっちか)
この壁を乗り越えることができるのが瞬間英作文です。
- 作者: 森沢洋介,森沢弥生
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2007/06/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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青と緑と赤がありますが、僕のオススメは緑です。(青は単元ごと、緑は内容シャッフル、赤はパターンプラクティス)
青を持っている人が多いですが、単元ごとだとその文に使う表現が予想できてしまうため、シャッフルの方が瞬発力が鍛えられます。
日本語 | 英語 |
---|---|
彼は彼女に会うために公園に行った。 | He went to the park to see her. |
君はまだ宿題をやってないの? | Haven’t you done your homework yet? |
彼はどれくらいあの車を運転しているの? | How long has he been driving that car? |
その男性は、彼女に挨拶しないで、歩き続けた。 | The man kept walking without greeting her. |
具体的には上記のような日本語をひたすら英語に直していく練習です。
これは一人でも出来ますし、二人以上で問題を出し合ってみるのも効果的です。(自分は朝練的な感じで結構二人でやっていました)
1秒以内に回答し始めるルールとか設けると面白いし、実践的です。
オンライン英会話
瞬間英作文である程度自信がついてきたらこれです。
やはり、実際に外国人と話すのが一番の訓練になります。
自分はDMM英会話をやっていました。
こちらのエントリーも参照。
最初は相当緊張しましたが、意外と25分間なんとかなってホッとした記憶があります。
瞬間英作文で鍛えた効果によって、英語を文章で話すことができました。
オンライン英会話で何の教材をやるのかにも寄りますが、オンライン英会話で身につく一番の効果は、外国人と話す恐怖心がなくなることかなと思います。
「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、これ結構重要です。
「英語やだなぁ」
「外国人怖い」
みたいな思いがなくなって、
「ちょっと英語で話してみたい」
「海外行ってみたい」
となります。
英語に関するものに能動的に取り組めるようになります。
もちろん会話で使える便利フレーズだったり、海外の文化だったり、語彙力だったり、他にも得られるものはたくさんあります。
海外ドラマ
DMM英会話は結局1年3ヶ月で辞めてしまいました。
というのも、1年経ったあたりから自分の中であまり上達を感じなくなって来たからです。 この時点での自分の中での課題はリスニングでした。
DMM英会話の先生とは普通に会話が出来ても、会社の同僚の海外メンツは話すスピードが速すぎてなかなか聞き取れません。
そこで噂に名高い海外ドラマに手を出してみることにしました。
もちろん英語音声・英語字幕で見ます。
色々と調べてみたところ、どのサイトでも「フレンズがオススメ!」と書いてあったので観てみることにしました。
結論から言うと、僕にはフレンズは合いませんでしたw
話すスピード速いし、ギャラリーがなんで笑っているのかよく分からないし、ストーリーが浅いので「次の回を早く観たい」という気が起きませんでした。
なんで皆そんなにフレンズを推しているんだろうか・・・と思いながらも、なんとか1シーズンは観終えました。
もっとストーリー性があってスリルがありそうな物が観たいなぁと思い、プリズンブレイクを観ることにしました。
予想通り、スリル満点で見事にハマりました。
英語自体はまぁ速いですが、字幕追いながらでなんとかなりました。
おそらくストーリーの流れ的になんとなく内容を把握できるというのもあるかと思います。
まだ全て観終わってはいませんが、自分の中では確実にフレンズよりは格上でした。
ちなみに、動画視聴サービスとしてはNetflixを使っています。 単純に海外ドラマが多そうだったという理由です。 今のところ特に不満はありません。
進捗どうですか?
はい、ここまでで大体3年間です。
進捗としては、TOEICは735点です。(全く威張れる点数ではない)
それも実は1年半前くらいに取った点数です。
と言うより735点は、ほぼシャドーイングだけで取った点な気がします。(言うてもシャドーイングは半年もやってない)
残りのやってきたことは、全て実践向きで、TOEICの点には結びつきませんでした。主に海外の人と話すのに役立ったかと思います。
もはやTOEICの点数を上げようという意欲があまりないのですが、一応指標として定期的に受けようとは思っています。
やってもあんまり意味なかったこと
逆にやっても全然身にならなかったなぁと思うことも挙げてみます。
※あくまで一個人としての意見です。
単語帳での勉強
やはり英語の勉強として誰もが避けて通れないものとして英単語の勉強があります。
さすがに全然単語を知らないと文章も読めないし、英語を聞き取ることもできないと思うので、最低限は知っている必要があると思います。
いわゆる英単語帳での勉強は、自分の場合は一時記憶で終わってしまい長期記憶になりません。 きっと何度も何度も復習すれば可能だと思いますが、面白くないので全然続きませんでした。
単語帳のアプリも色々と試してみましたが、どれも1ヶ月も続かないうちに脱落しました。
結果的に、単語は、必要に迫られて覚えるのが一番だと気づきました。
例えば海外ドラマを観ていて、この単語の意味が分からないと文脈つかめないという場面がちょいちょいあります。
そういう時は一時停止をし、ササっと単語を検索して理解します。
おそらくですが、人って結構使う単語が偏っていると思います。
この人はよくこのフレーズ使うな〜とか、よくこの単語使うな〜というのがあり、意外とドラマ内で何度も同じフレーズが出て来たりします。 ドラマを観つつ、調べた単語の復習をしつつ、という感じで楽しく覚えることができます。
最近出て来た熟語は「pull over」です。「ちょっと車を路肩に止めて」っていう意味だと思うのですが、なんとなく、車をpullして車線からoverさせる感じかぁとか考えたりするのも結構楽しいです。
英語の小説
もともと小説は結構好きなので、英語で読めたら良いんじゃねということで英語の分厚い小説を読んでみた時期がありました。
電車の中で「俺、英語の小説読んでるんだぜ」的なドヤりは出来るのですが、やはり文章だけだとなかなか読むのがしんどくて途中で断念してしまいました。
読み切れたらきっと読解力だったり読むスピードが上がったりするんでしょうね。
ただ自分は無理でした。
たぶんですが、長すぎるからダメだったのかなぁと思います。
技術的な内容の英語記事などの方が程よい長さで読めるので、僕はそちらの方が向いていると感じます。
まとめ
長くなってしまいましたが、自分的なオススメは以下のものです。
- シャドーイング
- 瞬間英作文
- オンライン英会話
- 海外ドラマ
特に効果的なのは上の2つですかね。
結構短期間でも効果があったので是非試してみてください〜。